当然な話だが、ダイビングをしているときにマスクが曇ると、大変なストレスだ。そこで多くのダイバーは曇り止めを塗っていることと思う。
 現実的には、経験を積めば積むほど曇り止めを塗っている人は少なくなるようにも思うが、慣れないうちはしっかり塗っておいた方が気分も楽だろう。

 まず大前提は、マスクの内側の油膜をしっかり落とすことではあるが、ここではそのことについては割愛しよう。
 しっかりと油膜を落としてないマスクは、どれだけ曇り止めを塗っても効果が出ないので、しっかりとした処理されたマスクを使用している、という前提でお話しする。

 インターネットなどで色々調べてみると、ダイビングの曇り止めは、専用のものだけでなく、代替品も多く見受けられる。
 言うまでもないが専用のものは大変使いやすく効果もあり、そして割高だ。

 小さなボトル15mlで800円とかする。

 まぁ基本、ダイビングを趣味とする方々はそれなりにお金のある方々ではあろうけれど、とはいえ無駄を好むわけでもないと思う。
 そこで代替品の出番だ。

 代替品としていいものかどうかだが、よくあげられるのが唾。唾液。
 これも曇り止めとしての界面活性の効果がある。
 水泳の選手がゴーグルをつける前にぺっぺとやっているのを見かけた人もいるだろう。
 これも、油膜をしっかりとったマスクで、その直前にご飯を食べたりなどしていなくて、水中で無用の鼻呼吸をしなければ十分効果がある。

 これは何より安価どころかお金かからないし、忘れる心配もない(←これは一番のメリットのような)。
 ただ、食事のあとなどはちょいとどうなのかとも思うし、唾液に脂分が含まれていたりするとまたマスクに油膜がつくことになってしまう。
 否定はしないが、個人的にはほかの曇り止めを忘れてしまった時の手段にとっておきたい。

 代替品としてそれ以外によく上げられるのが中性洗剤。

 実際にダイビング船備え付けのものは中性洗剤を薄めてスプレーボトルに入れてあるものが多い。

 これはいろいろな方々があれがいいとかこれがいいとかかいているのだけれど、確かに、一番いいのは、赤ちゃん用無香料無色のもの。
 ドラッグストアなどに行くと普通に手に入る。
 量が多く、価格は専用のものより全然安い。
 体を洗うためにあるものだから、たまのダイビングに行ったときにマスクにちょいちょいつけるだけなんていう使い方では、正直言って使い切る方が大変なんではというくらいある。
 そして効果もばっちり。

 一番のおすすめはこのあかちゃん用の全身シャンプーということになる。

 私も、この赤ちゃん用全身シャンプーを小さな容器に移して使っていたのだが、これがよく忘れてしまうのだ。
 忘れるリスクは、唾液以外はどんな便利グッズにも当てはまる。
 いや、忘れなければいいんですけれども。。

 そこで先日、曇り止めを忘れてしまったものでショーがないなと思って意を決して試してみたのがこの投稿のトップ画像、普通のシャンプー(笑)
 ポイントに行く途中のコンビニで購入。
 とってもいい香り。

 ネット情報を調べていた際に、香料のあるものはダイビング中ずっとその香りをかがなければならないからストレスだ、と書いている人がいたが、これはおそらく実際には試していないからこそのセリフなんだろうと思う。

 考えてみれば当然だ。

 ダイビング中は鼻から息を吸うことはない。

 ダイビング中には、においというものは体内から上がってくるものしか感じられないのだ(ニンニク食べた後のダイビングとかサイテーだ)。

 シャンプーの香りを感じるのはエントリーとエグジットのときくらいで、そのあともマスクをよく洗っておけば、においが残るということもなかった。

 要するに、曇り止めということでいうならば、行きしのコンビニで買っちゃう旅行用シャンプーでも全然事足りるという、それだけのお話なのでした。