正直コレも千差万別十人十色、いつ買うべきと断定している人の話こそ疑ってかかるべきなのではと、私としては思う。(この後自分で言ってるけど(笑))

 先日、フィンはどんなものを買うのがいいのかというお話を書いた時に、人それぞれ重視するものが違うということを少し書いた。
 そもそもダイビングということですべてを一括りにすること自体が無謀で、人間を血液型で四等分するよりも無理な括りだと思う。

 水深40m以上潜ることを楽しいと感じる人もいれば、日の光がキラキラ当たる水深数mのサンゴ礁を見るのが楽しいと感じる人もいるだろう。流れのあるドリフトダイビングやケーブダイビングをしたいと思う人もいるだろうしウミウシが好きな人だって嫌いな人だっていろいろ。
 人によって楽しみ方は本当にそれぞれなのだ。
 だからこそ、機材もそれぞれに必要な構成があるし、必要なタイミングも違ってくるのが自然だ。

欲しくなった時が買い時

 であれば結局こういうことじゃないかなと思う。
 身もふたもないじゃないかよというかもしれないが、まぁ間違いないだろう。
 レンタル無料のダイビングサービスやショップを渡りあるいていても、実際には限界がある。
 ダイビングを続ければ続けるほど自分の機材を持つことの必要性や、その意味が現実味を帯びてくる。
 いろいろな人と潜りに行く計画を立てるだろう。
 そうすると、レンタル代がいくら、ガイド料がいくら、航空券、ホテル代、日帰りならガソリン代、高速代、もしくは電車代。今月は1回、来月にも1回…そうなってきたらもうほら、どっちが安いのか。

 おそらく、感覚的に言えば、今月潜りに行く予定がある、その次にも潜りに行く予定がある、と、二つくらい予定が続くようなら、たぶん、自分機材持った方がいいっすよ。と、いうくらいが現実的なラインなんじゃないかなと思う。
 つまりダイビングを細々とでも続けたいなと思っているのであれば購入した方お得なのは間違いないかなと思う。

ダイビング機材実際に全部揃えたらいくら?

 ショップの人に怒られるかもしれないが…
 一番最初の私の構成は、

 ・ダイビングコンピューター
  →SQUARE AIRE
   ヤフオクで3000円。
 ・マスクとシュノーケル
  →いつだか買ったシュノーケリング用のやっすーいやつ
   だいたい4000円くらい。
 ・フィン
  →ここでも書いているTUSAのLIBERLATORX
   メルカリで3000円。
 ・BC
  →USダイバーのよくわからんやつ
   ヤフオクで10000円。
 ・レギュ
  →USダイバーのよくわからんセット。
   ヤフオクで15000円くらい。
 ・ウェットスーツ
  →これもよくわかんない3㎜のやつ
   でも新品。楽天で5000円くらい。
   今見るともっと安いのもある。それはそれでアリ。

 ・ブーツ
  → これも一応新品。
   ヤフオクで2000円台だったはず。
   これは大丈夫だったやつ。

 総合計4万円強。
 中には、こりゃー失敗だったか?と思うものもある。
 ウェットスーツ。
 3㎜のこれは、 縫製が緩くてすぐに穴が開いてしまった。でも連絡したらすぐにもう一着送られてきた。新しく送られてきたものも使ってたら結構すぐ穴あいたけどそれでも中に一枚3㎜ベスト着たら全然気にならないのでそれでも普通に使えてる。
 たまにおしりから糸がぴょーんと垂れてて笑われることもあるけど。

 ダイコンはひとまず使えていた。
 かなり最初のころに買ったもので、ガイドさんについて行ってるころだったから、それよりはましだろうと思って購入したものだ。
 型が古いために安くなっていたが、機能はしっかりしていて、使用には問題なく、ガイドさんも、これいいよね、昔使ってたよと言ってくれていた。
 その後、相方にたかってCRESSI SUBの新品、それからTUSAのIQ850(←これすごいんだよっ!)をこれもヤフオクで購入し、バックアップとして両方使っている。
 初代のAIREはベルトが切れてしまった後もBCに引っ掛けて使っていたが、いつの間にかどこかに行ってしまった。猫みたいなやつだ。

 ちなみに相方は何かのタイミングで勢いがついて、総額70万くらいのセットを所有している。
 私などとは住む世界が違う高級機材所持者だ。
 その域に行くなら、さすがに勇気と勢いがいるんではないかと思うが、これからもダイビングを続けるという状況が整っているのであれば、ぜひともある程度しっかりした機材をお勧めしたい。

 ↑これはたまたま見つけたやつ(笑)
 うーむかわいい…

所有する目的にも種類がある

  • 快適にダイビングをするためにいい機材を自分でそろえるのか、
  • 安い機材でレンタル代の元を取りたいのか

 それによってかなり購入するべき機材は分かれてくるだろう。
 また

  • 機材には命を預けるのだからちゃんとしてないと不安
  • とりあえず使えれば、あとは何とかなる

 のどちらなのかも重要なところ。
 私は圧倒的に後者なのはお分かりと思うが、とはいえすぐにトラブルの起きる機材を使いたいというわけではないので、それなりに吟味はする。
 安かろう・悪かろうでは意味がないと思う。
 最近は新品でも安いものが出てきているのでそう言ったものも選択肢として入れていくべきだと思っている。

きちんとメンテナンスすることの方が大事

 それに、いい機材を買ったところで、自分がちゃんとメンテナンスできるのかどうかというところも重要で、相方はオーバーホールから帰ってきたばかりのレギュをダストキャップを閉めずに洗い桶に突っ込んで水没させていた。

 BCの洗い方ひとつとっても、機材によっては正しい正しくないがあり、それらをきちんと理解しなければならないことは新しくても古くても同じだ。

 レギュレータに関しては、個人的にとても大事だと思うのは、オクトパスをたまに使うこと。
 私の場合はそもそも古いレギュセットを使っているわけだから、いざメインレギュがおかしい!となったときに、あれ?オクトもなんかおかしい!となっては無意味なので、水中でたまに使ってみて安全の確認だけはしている。

古くても大丈夫なダイビング機材は…

 BCや、フィン、マスクなどは古くてもおおむね問題ないように思う。
 ウェットスーツも、体にフィットするものであれば使用に問題はない。
 使い勝手の良しあしなどはあると思うけれど、ひとまず用は足りるかな。潜る海域によってはフィンも選べた方がいいけど、最初はまずはどんなフィンでも持っていれば使えるから。
 ただしもちろん、たとえば上級者のスキルが求められるようなダイビングにおいては、こういった安さ重視の機材はきちんとその機材の状態を判断できるようになってから使用することを強くお勧めする。
 ヒビ割れの出てるストラップフィンとか、潮の流れのある所で使うのかどうか。そのあたりの判断が必要になってきたらそろそろ価格重視ではない機材の買い時だ。

 レギュレーターは、命に係わる大事な部分なので、あんまり状態の悪いものはおすすめしない。とりあえず吸えてれば問題はないわけだけど、あまりにも古いものはオーバーホールもできなくなるし、オクトにも気を配っておけるようになりたい。
 ブーツは…個人の好みもあると思う。新品でもそんなに高くないから新品を買った方がいいような気がする。


 いつも言う言葉だが、周りに迷惑をかけない自己責任でもって皆さんも賢くダイビングを続けてもらえればと思う。