~ダイビングフラッグサプライズの巻(前編)~

 さて、前回の続き

 そうして準備したログタンクと自作ダイビングフラッグを新調したBCのポケットにあらかじめ入れて置き、当日を迎えた。

 熱海の港でマリンボーさんとご挨拶し、今日何かご希望とか見たいものとかありますか?との質問に…相方100本記念です。
 というと大慌ての様子。どうしよ何も持ってきてない…!
 そりゃまぁこちらから伝えなければそうなりますよね。。
 いやいや大丈夫、私が用意してございます。

 相方に悟られぬようさりげなくガイドさんに要望と、作戦を伝え、作戦決行のポイントを打ち合わせた。

 2本目のダイビングで100本となるので、ここは予定通り二つ根にいき、そこでダイワハウスと呼ばれるポイントについたところでいつも残圧を確認するので、そこでそのまま、ウェイト軽くないですか?少し足しましょう、というところから、ログタンクを差し出し、そのままダイビングフラッグお披露目という流れに行きましょう。

 と、示し合わせておいた。

 さてさて初島につくと、なにやらダイバーたちが浮足立っている。
 イルカが出ているとのことなのだ。
 ははぁ、そんなにですか。
 まぁ、いいっすよ、どうせそんなレアもの出会えないし、とりあえずフラッグ成功したらいいっすよ。
 というノリではあるものの、99本目となる1本目はまぁどこでもいいので、それならせっかくだしイルカの方に行ってみるか。
 ま、どこでもいいし、ということで。

 そうして向かったのが初島西海岸になるニシマト。
 この時期は特に何が見えるというわけでもないポイントだ。

 やけに急いでいるガイドさんにせかされながらさささささと準備をしてニシマトに向かう。
 どうやら人数が多かったり、そちら方面を潜るチームが多いとイルカが来てくれないから、と、早くいきましょう!ということで他チームに先んじて潜ることになった。

 ニシマトに到着すると、先発チームが上がってくるところだった。
 水面に泡が出ている。
 そんなところへ、、

 うわ!いた!!

 と、ガイドさんの大声。

 んんんん?と思って目を凝らすと、確かにサメのひれのようなシルエットが。

ほんとにいた初島のイルカ!

 おお、ほんとにいる!

 ガイドさんも興奮して、さあいきましょういまいきましょうすぐいきましょう!という勢いだ(笑)
 まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて、と逆に私がなだめながら上がってくるチームとすれ違いつつ、エントリー。
 さっきのチームは目標通りイルカに遭遇し、かなり長いことイルカと一緒に泳いでいたのだとか。

 これはちょっとさすがに期待しちゃってもいいのかな?
 と、思いつつ潜る1本目。

 平穏無事に、ネンブツダイの群れを見て帰ってきました(笑)

 上がってくると水面では楽しそうに跳ねるイルカの姿。

 あの後、皆さんの潜っていったすぐ後ろをイルカが横切っていきましたよ…とダイビングセンターの方のお話。
 なんと運の悪いニアミスだったような。

 いやいや、いいですいいです、水面では見えたし、イルカさんいましたね、大丈夫、最初からそんなに期待はしてないっす。

 2本目、どうします?
 リベンジします?

 うーん、イルカ見たい気持ちはなくはない。
 なくはない。(いやむしろある)
 なくはないけど予定が狂うのも好ましくない。

 頭の中で、ダイビングフラッグをどこで出すか、を、変更するかどうか…タイミングやらシチュエーションやら、、、いろいろ錯綜する。

 いや、ここは予定通りいこう。
 ダイビングは冷静さのスポーツだ。

 イルカは本来の目的ではない。

 幸い、相方もイルカにはそれほど執着していないということだったので、ひとまずダイビングサービスに戻って次は二つ根に潜ろうということになった。