~自分はどのフィンを選ぶべきか~

 フィンも気づいてみれば自分のだけでも6種類、相方のもあわせて見ると9種類くらいがいつの間にか手元にある状態になっている。

 いろいろ考えたり考えなかったりして自然と増殖してきたものだが、それぞれの印象をちょっとまとめてみようかなと思った。

  • 最初に買ったフィン

     シュノーケル用の3点セットといって、セットで5000円位で買ったもの。短いし、シュノーケリング用のほとんどおもちゃのような感じのものなのでさすがにダイビングには使ったことはない。

  • AQA ラバーフィン

     ダイビングライセンスを取る前、これもシュノーケル用、素潜り用に買ったもの。
     上のでは流石に短いかなぁと思い、もう少し推進力の有りそうな…と思って買ったものではあるが、なにしろ2000円(笑)
     なんだかその差もよくわからなかったが、まぁ、使えてはいたかな。
     これはライセンスを取ってからもしばらく使っていた。どこかのインストラクターさんが、(たぶん気を使って)どれもそんなに大差ないよ!と、言っていたのを覚えている。。
     今見たらちょっとお高くなってる、、のか、買った時の記憶が間違っていたのか…

  • TUSA LIBERATORX

     しばらく上のAQAのフィンを使っていたが、メルカリでなんとなく見ていたら3000円位で売っていたので買ってみたのがこれ。
     これを使ったときに初めて、フィンによって推進力や使いやすい使いにくいがあるのだということを感じた。
     AQAのものよりも1キックで顔に当たる水流がぜんぜん違う。ものすごく進んでる感じがしたものだ。
     しかし安く買えたぜうれしーなと思っていたのだが、もともと結構安かったのだこれ(笑)
     学生チームなんかがみんなお揃いで使ってたりするのをたまに見かける。
     安いし、軽いから海外に持っていくときなんかは割と気軽にカバンに入れられる。コストパフォーマンスという意味ではかなり高いんではなかろーか?
     でもこれを使っていた時には、周りのガイドさんやインストラクターさんからは、それ、柔らかいでしょ?と、よく言われた。
     当時は柔らかいのがいいのか悪いのか…いや、いまでも柔らかいことそれ自体がいいのか悪いのかは人によるよな、と思っている。
     このフィンがしっくりくる人もいるんじゃなかろうか。

  • GULL スーパーミュー XX

     フィンの違いを感じられるようになったことと、ドライスーツを着るようになって上のフィンでは軽く柔らかいので使いにくく、更に推進力のあるフィンはないかなと思っていろいろ調べて買ったのがこれ。
     とてもいいフィンだと評判ではあるが、いざ履いてみるとどうにも進んでいる感がない。推進力のあるフィン、という意味でいうとよく名前が上がっているのだが…
     これにはちょっと後日談がある。
     スーパーミューはやっぱり良いフィンだったのだ。

  • MARES AVANTI QUATRO+(アヴァンティクアトロプラス)

     これまではネットで情報収集して購入をしていたのだが、なんだか結局よくわからなくなってきてここでついにお店に行ってお話をしながら買ったのがこれ。もう名前からしてなんかかっこいい。
     スーパーミューだと全然進んでる感がないんです、という私に、最初にお話を伺ったお店の人は、脚力が強すぎるのかもしれませんね…ということでこのフィンを勧めてくれた。
    昔からサッカーやらスキーやら自転車やら、たしかに太もも競技が好きだった。太ももとケツはよく褒められる。そういうことなのかなぁ??
     しかしこれ、結構いい値段する。
     お試し…と行くにはちょっと勢いがいる価格だ。
     一旦その日は諦めて、後日再訪問。今度の店員さんは、ちゃんとフィンキックできてないだけなんじゃないの?派。
     ふーむ、それも一理あるっちゃあるけど、それにしても比較のしようがない。
     と、いって店員さんもあまりおすすめはしないというふうであったけど、実はもう再訪の時点で欲しくなっちゃってるんだよね(笑)
     なので店員さんが渋ってるけど購入(笑)
     そこでこのフィンの凄さに驚愕。ひとケリでめちゃくちゃ進む。
    やっぱり筋力?スーパーミューではついてこないのかな?
     文化的なものなのか何なのか日本ではラバーフィンが多く、プラフィンはあまり見かけない。海外だと、動画なんか見てると特に、このAVANTIシリーズはかなりの頻度で見かける。
     GULLというメーカーが日本の企業だからというのもあるのかもしれない。
     しかし私はこのQuatroに変えてから、すっかりMaresの虜になってしまった。

  • MARES Avanti Quatro Power(アヴァンティクアトロパワー)

     そしてこれ。
     今ウェットのときにはこれを使ってる。
     これ、すごい。普段はフラフラ泳いでるときはちょっと蹴るとスイーッと進むので楽ちん。流れのあるところで本気で泳ぐともんのすごい頼りになる。
     ただし、本気でダッシュすると、足全部つる😂
     これは間違いなく私の鍛え方が足りてない。
     それでも、相方ともうひとりくらい抱えて泳ぐくらいは何ということもないくらいのパワーがでる。
     ただし長い。長すぎていつものメッシュバッグが対角線上に伸びる。
     スーツケースにもギリギリ。結局マレスのクルーズバックパック購入(笑)
     船上とか、洞窟とか、そういうところだと取り回しすごく面倒。
    サンゴに当たらないように、後ろのひと蹴らないように、いろいろ気を使う(笑)
     そしてもう一つ。
     QUATROシリーズに慣れてから改めてスーパーミューを履いてみた。
     これが、なかなかいい!
     柔らかいし短いもんだから、どんだけでもぶんぶん振り回せる(笑)
     これはこれでいいフィンなんだなぁーと、改めて見直すことになった。
     それでもスーパーミューも、脚力ないと使えないと言われることもある、どちらかというと硬めのフィンらしいです。

 このQUATROシリーズは、筋力に自身のある方、一度使ってみると良いかもしれない。
 さてここからは相方のフィン。

  • GULL Cocoフィン

     相方が初めて自分で買ったフィン。
     かわいい。とにかくかわいい(笑)
     推進力が云々とかよくわかんない。形で見ると私のAQAのラバーフィンと同じような構造に見えた。
     しかし可愛さは正義!
     かわいいから買う!も全然ありだとは思う。

  • GULL Mantis ドライフィン

     ドライスーツを着るようになって購入したらしい。
     ドライフィンなんて名前もついてるくらいだしね。
     マイナス浮力なので、足側に重心がいきやすくドライスーツとの相性も良い模様。自分で使っていないのでなんともだけどこれは安定しているみたい。

  • MARES X-STREAM

     そしてまたウェットの季節が来たときに、上のCocoフィンで西川名に行ってひーひー言ってる相方を見て、自分がQuatro Power を買ったときに一緒に買ったのがこれ。
     お店のお姉さんが、もうどんなキックでもバタバタしてれば進みますと言ってた(笑)
     ほんとにそうらしい。相方いわく。
     確かに、後ろから見てると関節がついていてあー、これならどっからどうけっても確かに推進力出せそう。すごいなー、と思ってみている。
     デザインも色も可愛いものがあるし、女性にはかなりおすすめ。
    しかも軽い。海外に持っていくときの重さの問題をものすごく楽にしてくれる。
     他にも例えば、先日相方は流れのあるところのエントリーで、フィンが片方脱げた!なんて言っていたが、船長が、あそこに浮いてるやつ?なんてあっさり見つけてくれた。これはプラス浮力なので浮くのもありがたい。
     ただしこれまた結構お高いのが難点。

一口にフィンと言っても、色んな種類がある。
上に上げたのは私が自分に近いところで目にしたものだけだが、その他にもよく見かけるなぁと感じるのは

  • SCUBA PRO ジェットフィン

     質実剛健なイメージがかっこいいジェットフィン。
     使っているのはおおむねすごく経験の有りそうな方々ばかり。
     しかしオープンウォーターとった時の相方の写真を見ると、どうもこいつを履いてる。
     固くて短くて重いので、脚力ないと使えないと、言う話をよく耳にする。写真取るときにしっかり踏ん張りやすいから使っているという声もあったなー。

  • GULL スーパーミューフィン(フルフット)、ミューサイファ(ストラップ)

     このへん多分定番なんですよね。
     すごくよく見ます。
     だからまぁ、悩んだらこれを買っておけばいいという意見もあるけれど、レンタルでもよく出てくるので、使ってみて合う合わないを考えるのもありなのかも。

  • apollo バイオフィン・プロ

     これも結構よく見かけます。
     割れ目が入ってるので、脚力なくても進みやすいんだとか。
     海の中でしなってる姿を見てるとそんなふうに見えないけど、本気でけると一番推進力あるんだとか…ほんとー?
     使ったことないけど、よく見かけるということはやはりいいフィンなんでしょうね。

  • TUSA Kail フィン

     これもたまーに目にします。
     けど、どっちかというと少なめかな?

  • GULL バラクーダ、ワープフィン

     これは日本ではベテランの代名詞、素人さんお断りのロングフィン。
     これを履いているならかっこ悪いところは見せられない!
     流れのあるところでインストラクターさんが履いているのを見かけますが、これも、相当の脚力がないと使えないんだろうなー。
     QUATRO POWERとはまた違ったテイストで、全体が柔らかくしなるから足に負担が来ないのだそうな。長く使うことを考えたら、推進力ではQUATRO POWERにやや分があるけど、使いやすさならこっちというご感想をいただいた。
     どこかで一度使って見る機会に恵まれたら使ってみたいものだけれど。
     まぁひとまず今満足してるからいいか(笑)
     ワープフィンも、推進力のある玄人向けフィンとしてよく耳にするかな。
     

 結局どんなフィンを使うのかという話で言えば、
 ラバーかプラか
 ストラップかフルフットか。フルフットでも裸足かブーツか
 という選択肢がある。

 ざっくり言えば
 ラバーのほうが重い、プラは軽い、柔らかさに関して言えばラバーのもプラもそれぞれに複雑な組成をもっていて、一概には言えない。
 ラバーで硬いものも、プラで柔らかいものもあるしその逆も。
 これはなかなか一言で説明は難しいなぁ。。

 細かい話でいうと足からフィン先までのどの距離で、どのくらいの柔らかさになるのか、というところが玄人好みか初心者向けかの分かれ道。
 要は全体が固いのか、先っちょだけ柔らかいのか、ということですな。

 ストラップかフルフットかでいうと、フルフットのほうが圧倒的にフィンとの一体感があって気持ちいい。
 けれど、岩場を歩かなければならないときなど裸足じゃ怪我する、フィンはいて歩けって無理あるし、ボートのときは問題なし。
 そんなわけでブーツ+フルフットという選択肢もありだ。
 多少裸足よりは気持ちよさでは劣るけど。
 ストラップは、ドライスーツのときなどは必須となる。
 岩場を歩けるしっかりしたブーツでも履けるので、フィンズレ(?)の心配もない。
 それでも裸足フルフットの心地よさのために、靴下を履いてENポイントまで行き、そこで履き替えているなんて人もいる。

 一気にまとめてみたが、自分が譲れないところで選ぶのが結局正解なんだろうなと思う。
 可愛さで選ぶのか推進力で選ぶのか、楽さで選ぶのか、値段で選ぶのか。重さとか。
 それぞれ重視したいところはいろいろあるだろうから、上に色々書いてみたことなどは、もちろん個人のフィルター100%通った印象だけれど、多少の参考にはなるかもしれない。

 ご参考まで。

 そう、「周りに迷惑をかけない自己責任」にて。