格安ダイビングを標榜する筆者にとって、機材のメンテナンス、修理などは極力金をかけずにやりたい。
つまり、自分でやれるものは自分でやってしまいたい。
しかしダイビングはある意味命を懸けたアクティビティ。
金がかからないからと言って事故になってしまったとあっては本末転倒。
それは若干アウト気味なんではなかろうか、ということに出くわしたのでちょっと書いてみる。
ところは伊豆某所。
いつもお世話になっている超ベテランインストラクターさん。
1本目が終わって帰ってきて、何の気なく
「いやぁ~水没しちゃったよ~」
と笑っている。
何のことやらと思いくわしく聞いてみると、どうやらドライスーツが古くなって劣化し、隙間から水が漏れてきたということらしい。スーツを脱ぐと確かに中に着ていたシャツがびしょ濡れになっている。
「途中から寒くってさぁ~!」
そんなそぶりには全く気がつかせなかったのはさすがだ。
ガイドさんとは大変な仕事だなぁと思いつつさらに詳しく話を聞いてみた。
もう何年も使っているドライスーツで、何度か修理しているらしい。
直接そうは言ってなかったけれど、話を総合するとどうやら自分で接着剤を使用して直しているらしい。
接着剤も、さすがにベテラン、いろんなものを試した結果これが一番マシだというものを使っており、何か所か実際に修復していて場所によっては問題なく修理できている様子。
ただ袖口など柔軟性が必要な場所はやはりあまり長くはもたないなとのこと。
ドライスーツそのものには製造過程で接着している部分がもちろんあって、そこは柔らかさをキープしつつしっかり密着して浸水を防いでいる。
メーカーでは、接着剤ではない方法も使用して接着している部分もあるし、使用している接着剤も、一般ユーザーでは通常手に入らないもののようだが、それはそれで納得がいく。
ではどうするのがベストなのだろうか。
現在は私も自分のオーダードライスーツを購入して使用しているが、購入の際にお店で強く勧められたのが、4年修理保証への加入だ。
私のような一般ダイバーの使用頻度はあまり高くないだろうから、それほど壊れないだろうという前提の下ではないかと思うが、4年間は何をどう修理しても無料というものだ。
加入料金は15,000円と、ドライスーツそのものからしたらなかなかにお手ごろな価格。
通常、袖の部分を付け替えると10,000円程度だそうだから、修理し放題でこの金額はありがたい。しかもきちんとしたメーカーの修理を受けられるのだ。
自前接着剤での修理もある程度不可能ではないのだろうが、何をどう修理しても追加料金がかからないのであれば、やはりメーカーでしっかり修理してもらえた方がありがたい。
冬の寒い海でスーツの中に水が入ってきたら、もちろん程度にもよるだろうが、なかなかの苦行だ。
いくら17℃の海に3㎜のウェットで潜っていた私だって(今となっては想像するだけで怖いが)、12℃の水があとからあとからドライスーツの中に入ってくる状態では耐えられなさそうだ。
結論、個人的にはしっかりとメーカーの修理保証に入ってきちんとメーカーで修理してもらうのがコストパフォーマンス的にはよいのではないかと思う。
ただし。
ただしだ。
ドライスーツとはいえ水が多少入ってきたくらいでは直ちにダイビングそのものができなくなるわけではないのだ。
厚めのウェットだと思ってしまえば、BCもしょっているわけだし、中に入ってしまった水も(経験ないけどたぶん)ある程度温まってそれほど寒いことにはならないのではなかろうか(笑)
後から後から水が入ってきて、ドライスーツの中が水袋状態ということではこれはさすがに厳しいと思うけれど、そうでなければ快適性をもとめなければ潜れんことはなさそうな。。。
そして結局答えはまたここに。
自分が納得してればOK!
なのでしょうね。
ただ、周りには絶対に迷惑をかけないようにしたいものだ。
コメントを残す