ダイビングのライセンスをグアムでとった後、日本に帰ってきてからしばらくは、とりあえず潜れることを考え、ネットでとにかく安いところ、をテーマに調べながら潜っていた。
しかし、日本でのダイビングの業界倫理、というか、業界の常識というの通例というのか、文化というかなんというか、その辺がどうにもよくわからなかった。
グアムではさーもぐりましょうー!やっほー!
だったのが、日本の、特に伊豆界隈のダイビングは、なんだか皆さんダイビングと大変真摯に向き合いになっており、どうにもなんというかつかめない雰囲気があった。
今でも完全につかめたとは言えない気がするけれど。
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日本でダイビングをするには、何はともあれライセンスがあり、最初のうちは潜ろうとする海に通じたガイドさんと一緒で、機材があって、タンクがあること。この条件がそろっていなければならないことと思う。ガイドさんはいなくても海には入れるかもしれないが、その海のことをよく知らないのであれば、帰ってこられなくなるかもしれないからやめておいた方がいい。
そこで、それらをどうするかということになると、そのサービスを提供しているお店や人にお願いすることになるのだが、それを提供してくれているのは、ダイビングショップ、もしくはダイビングセンター、あるいはフリーのダイブマスターさんということになる。
ダイビングショップには大きく分けると二つあって、
都市型ダイビングショップ
と
現地型ダイビングショップ
とがある。
都市型ダイビングショップは店舗を都市部に構え、お客さんを都市部でピックアップして、ガイドさんと機材と一緒に海に行き、潜って帰ってくるスタイル。
いつもそこのショップを利用するのであれば機材も預けておけるし、機材を購入するときにもお安くしてもらえるかもしれないし、いろいろな機材を試してから買うとか、とにかくいろんな便宜を図ってくれるだろう。また、同じガイドさん(=インストラクターさん)と色々な海に潜れるという大きな利点もある。同じガイドさんであればこちらの技術や癖もよくわかってくれているだろうし、命を預けるということを考えるとなによりもまず安心できるのは、大きい。
移動費が含まれていることもあり、ダイビングショップさんに支払いする金額としては相対的に高くはなるが。
また、これはサービスを利用する側にとってはあまり影響はないが、ダイビングショップさんも、タンクなどは現地のサービスにお金を払って借りていることが多いようだ。
現地型ダイビングショップは、店舗を現地ダイビングスポットの近くに構え、送迎は多くの場合海の近くの駅までだ。
そして現地型の中にも、2種類に分かれる。
現地のダイビングスポットを管理しているダイビングセンターと、単にダイビングスポットの近くに店舗のあるダイビングショップだ。
ダイビングスポットを管理しているセンターさんでは、各地から集まるダイビングチームに対して、タンクの提供をしたり、出船の管理をしたりとダイビングセンターとしてのサービスを提供せねばらないので、我々ガイドしてもらう側の相手をする以外にも結構忙しい。船に乗る前や降りた後などは比較的放置気味になってしまうことも時々あるがそれも致し方ない。しかしガイドさんは間違いなくそこの海を一番によく知っているし、何よりガイド料自体は総じて安い。
もう一つの現地型ショップは、ダイビングセンターではないので、比較的手厚く対応してくれる部分もあり、ガイドさんも海をよく知っているし、比較的安価であることも現地型の共通点だ。しかしやはりとはいってもそのダイビングスポットまでは、自分で移動しなければならない。
どのダイビングショップでも、機材はレンタルできる。
印象では、都市型にレンタル無料のところが多い印象だ。
都市部に住んでいて、ある程度お金に余裕があるのであれば、都市型ショップはまず第一の選択肢だ。
自分の癖をよく知っているいつものガイドさんと色々なところに潜れるし、いろいろと便宜を図ってもらえるのは非常にありがたいだろう。
移動手段があるのであれば、現地サービスを利用するスタイルにも、当然ながら大きな利点があるものだ。
個人のダイブマスターさんにお願いするという方法も残っているが、これに関しては千差万別で何とも言いきれない感がある。
ただ、今までであった人で、個人でも受けていますよという人がいたが、そういう方々に実際個人でお願いをしたことがないものだから、個人でお願いした場合に関しては、その性質から、おそらく都市型ショップの安心できるガイドさんと、現地サービスの間くらいなのではないかなと思っている。
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一口にダイバーといっても、当然ながらいろんな人がいる。
お財布におおきく余裕のある方もいれば、そうでない方もいる。
移動が得意な人もいればそうでない人も。
それぞれが自分に合ったダイビングサービスを利用すればいいわけで、その参考になればと思って少し書いてみたが、今回はまた長くなってしまったので、それら各種ダイビングサービスの違いに関する印象については、次回にもう少し詳しくお話してみようと思う。
つづく。
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