グアムでPADI Cカードを取得し、日本に戻ってその翌月に日本の海で潜ってみた。

取得後2週間たったくらいだったのではないかな。

グアムでの体験が素晴らしすぎて、かなり浮かれていたように思う。

色々忘れないうちに日本でも継続して潜った方がいいよね、とかなんとか言ってそわそわしながら。

 

色々ネットで調べて、まずは家から一番近そうなところ、一番安そうなところ、機材のレンタルも無料であるところで、「体験ダイビング」を申し込んだ。

なぜCカードがあるのに体験なのか。

相方がまだまったくCカード保持者としてのレベルに到達していなかったからということもあるが、なにより、私自身も日本でのダイビングについて右も左もわからず、むしろグアムでのライセンス講習を申し込む時よりもあれやこれやと色々調べたものだった。

 

広範なる調査の結果、どうもこの辺りでは一番安いと思しき小田原から西へ15分ほどのダイビングショップ、根府川ダイビングサービスさんにお願いすることになった。

 

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日本に戻ってあちこち潜っていると、新たにCカードの講習を受けている人と一緒になることもあるが、中には水温16℃くらいの海でウェットスーツで講習を受けている女性もいたりして、これはなかなか厳しいんじゃないかと、横から見ていて感じることもある。

 

いつだか講習に行った時の海が、ロープつたいに潜行していく際に伸ばした自分の手の先も見えないくらいの透視度で、さすがにどきどきしたこともあった。

 

かと思えば普段はせいぜい8mくらいの海が、その日はなんと25m越えなんて言うこともあった。

 

とにかく日本の海は、南国のリゾートに比べると、よく言えば大きく変化に富んでいる。

つまり、いつもあたたかく明るいきらきらな海ばかりというわけではないのだ。

空から強い日差しが差し込み海の中の透明度も高く、明るく碧い海は、時期にもよるが、本州関東近郊にはあまりない。

 

初めて潜る海の中が、緑一面で視界3mとかであったなら、また潜りたい!楽しかった!とならない人も増えるのではないだろうか。

視界3mということがそれほど頻繁にあるわけではないが、運が悪ければ初めてのダイビングがそうなる可能性も、関東近郊の海では十分にありうる。

 

私たちが日本に帰国後初めて潜った根府川の海。

今では、根府川の海も好きな海の一つになり、時々潜りに行っているが、当時、グアムから帰ってきてすぐの私たちが感じたのは

 

地味…

 

だった。

水も、結構冷たい。

22℃、5㎜ウェットスーツ。

今だったらまだドライスーツだな(笑)

初めて潜る海がこの海だったとして、またダイビングしたい!と、2週間後にネットで探してすぐに潜りに来ただろうか?

相方に聞くと、

なかったかもねぇ…

 

人それぞれ、はまるポイントは色々あるだろうから、必ずしもそうとは言えないが、ライセンスを取るなら、もしくは体験ダイビングをするなら。

つまりは。

 

初めて潜る海からは感動とともにあがってきてもらいたい。

 

どんな人が潜っても、わかりやすくインパクトと感動があるの海といえば、透明度が高く抜けるような視界に降り注ぐ太陽と、光り輝き泳ぎ回るおさかなさんたちだろう。

そんな海があるのは、やっぱり南国のリゾートだよなぁと、しみじみ思う。

例えば海の透明度なんかよりも友人たちと共有する時間が一番!というような人ももちろんいるであろうし、それならその感動でももちろんいい。

また、例えば来月からモルジブ行くんでそのために!なんていう人も、日本でのライセンスというのも全く持ってアリアリだと思う。南国が初めてみたいなものだから。

 

しかしとにかくそうして得た感動とともに、ダイビングって素晴らしい、この後も続けていきたい!と思える体験を、初めての海ではしてもらいたいと思う。

 

そのためにはやはり、体験ダイビングもCカード取得も、初めての海は南国のリゾートがいいんじゃないのかなぁと、深く思うのであります。