到着は深夜だった。
前回の旅行ではお金にとっても余裕があったので、旅行会社のツアーで健全な時間に到着して、多少右往左往していると赤い旅行会社のヒトが見つかるので声をかければもうそこからは工場のベルトコンベアに載せられたようにスムーズに、しかし右も左もわからず進んでいくだけだったが、今回はエクスペディアで自分で飛行機とホテルを予約しただけだったので、自分でホテルまでの交通手段から何から解決していかなければならない。
しかも今回は前回と打って変わって格安貧乏旅行だ。贅沢なことができるわけではない。
とはいえ、前回の旅行で大体の感覚はわかっていたので、夜も遅いことであるし、ここはすんなりタクシーを使う。グアムのタクシーは特にぼったくりもせず、約20ドル程度で、難なくホテルに到着した。
チェックインも大した英語力を必要としない。なんだかわかんないがうむ、といって無事チェックイン。
とりあえずひと風呂浴びて寝る。翌朝7時にダイビングショップからのお迎えが来るのだ。
◆◆◆
ほとんど眠れていない状態で、朝からいろいろと説明をされる。
ガタぼろのピックアップトラックでお迎えに来てくれた細身のアメリカ人男性は、それなりに日本語ができるヒトだった。
お店に到着後、ライセンス取得に関する流れなどを説明してくれたのも、日本人のちょっとちゃらーぃ雰囲気のお兄さんだった。
あ、こういう感じなのね、とだいぶここで安心する。
ほとんど日本語だけで行けそうだ。
そしてまずはこのビデオを見てください。
と、ビデオを30分ほど?見せられる。
眠い。
眠いよ。
当然だが眠い。
けれど私は眠気よりも興味が先に立ち、それなりにへぇー、ほぉー、なんて言いながらちゃんと見ていたつもりだった。しかし隣を見ると…うむ、安定の爆睡。そりゃそうだろうなー、お互いほとんど寝ていないもんね。
ま、なんとかなるっしょ。
ビデオを見終わって(相方はおそらくほとんど理解していなかっただろうが)、こんどはお兄さんのお話。ダイバーとしての知識を。
急浮上の危険性や、減圧症の仕組みや症状だとか。
中性浮力のとり方とか、マスククリア、レギュレーターリカバリ、後なんとかかんとか。
へぇーほぉー、なるほどー…
ふと隣を見ると相方はすでに視線の焦点が合っていない。
わかってないでしょ?と、相方に聞くと、うん。
ま、なんとかなるっしょ。
午後からはいよいよ海に潜ります!
やっと海に潜れる!
ひゃっほーう!
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